B.A.B.U.holic...... 嗚呼・・・瞼の裏の大阪
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駅からの帰路、近所の行きつけの小さな焼き肉屋から、
いつものように賑やかな灯りが漏れているのに1日の緊張がとれた・・・
歩きすぎた・・・・
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「おいらのふくらはぎちゃん。」
「早く全身ヘビの筋肉細胞になりたいね、BABY♪」
家に着くとすぐ風呂の用意・・・・
「HEY HEY HEY~!!!!♪」
ガチャ
「バブ君お待たせ~っ!!!!!」
わーいわーいわーい
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今夜は~・・・、え~っと~・・・・、
「さくらの香りでお願いしますっ」
「ポイっ♪」
(じゅわわわわぁぁぁ・・・・・・)
(ドキドキドキドキ・・・・・・・)
すっげぇ~っっっ!!!!!
風呂がみるみる薄く桜色がかっていくっ!!!!
たちまち桜の香りが立ち籠めるっ!!!!
ジャッポーーーー~んっ!!!!
わーいわーいわーい
いいよいいよ!!、このリズムっ!!!!
オレの握りしめた拳から無数の夢が溢れ出すっっ!!!!
気のせいか、風呂場中に桜吹雪が舞ってるように見える。
そんなの関係ねぇっ!!
「あれっ?どこ行った?オレのバブバブっ!」
「あ、あった。」
(にぎにぎ・・・・)
手がめちゃめちゃふやけてきた・・・・・
その時、沈んでた怒りのバブ君が溶けて小さくなって、
水面に勢いよく浮いてきたっ!!!
真ん中に穴が空いて、トローチのようになりながら怒りの
泡を出しまくってるっ!!!!
カッコイイーーー!!!!!
でも、今後は2度とお口には入れません
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視界に映る桜吹雪に、さらに凄い量の金箔が舞い荒れるっ!!!!
たちまち視界が眩い白い光に包まれてっ!!!
その向こうになにやら人影が見えるっ!!!!
ん??
囃子に鼓の音・・・・・・・・
賑やかな声・・・・・・・
着物??・・・・・
黒髪??・・・・・
・・・
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なんてデカい杯だっ!!!!!
一体何者??!!
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え?・・・・(太閤)?・・・・・
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ここは????
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!!!!!!
!!!
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・
まさか・・・・茶々????・・・・
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ってことは・・・・・・!!!
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そのとてつもなくデカい赤い杯がゆっくりとおろされ、
その顔が少しづつ見えてくるっ!!!!
まっ!・・・・まさかっっ!!!!
!!!!
!!!!!!
!!
きっ!!!貴様はっっ!!!!!
「ローマ法王っ!!!!!!!」
「テメえっ!!!! 何やってんだよっ!!!?????」
『あ゛?』
『見りゃわかんだろ?みんなで飲んでんだよ』
『おまえもやってく?』
「・・・・」
「・・・」
「おう、一杯もらえるかな」
『おっ、そうこなくっちゃな♪』
トクトクトクトク・・・・・・・
シュワワワワ~・・・・
!!
「って、おいっ!!!それ何飲んでんだよっ!!???」
『え?』
「なんだよその色??!!ってか炭酸??!!」
『うん』
「うん、って何だよソレ??シャンパン?」
『ううん』 『レッドブル』
「はっはっは♪」
『はっはっは♪』
「おまえデっけぇ杯でレッドブルっておもろいな」
『心配すんな。ちゃんとカフェイン8倍だ』
「おう、わりぃ、いただくぜ」
『おう、一気にいきな』
(ゴクゴクゴクゴク・・・・・)
?!!
(杯かかえてて初めて気づいたけど、腕にまた赤く十字架にあざができてやがる・・・・・・・ ・・・・・ま、いっか・・・)
ぷはっ
・・・・ゲプっ・・・・・
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『ま、羊肉でも食えよ』
「お、ありがと」
「ね、おまえこの前こっそり水飴なめてたじゃんね、
和尚の壺とすりかえてたんだろ?あいつは一体何なめてたんだよ?」
『え?まさかおまえ見てたの?』
「ああ」
『すりかえてねーよ。和尚って水飴なめてんだ・・・』
「ええ?」
「おまえは一体何こっそりなめてたの?」
「分かったっ!!ポリバルーンだろ?」
『ええ?!何でわかんの?もしかしておまえもUSER??』
「わっはっは♪」
「なめるかよ」
「でもあれガムみたいに噛みたくなるよね」
『おう♪ってかシンナー味ガムだよね♪』
「そうそう」
『今もあるよ』『噛み噛みする?』
「しよっかな」
『ほら』
「サンキュ」
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「おまえって”この橋わたるべからず”って書いてあんのに
端歩いてわたるんだろ?」
『バカ。そんなふざけたことしたら即斬られるに決まってっから
やるわけねーだろ』
「おまえって結構デキるのね」
『そだよ』
「わっはっは♪」
『わっはっは♪』
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「楽しかったよ、オレそろそろお風呂あがるわ・・・」
『おう、また来な!』
「おう!今度は何の香りで来ようかなー?」
『何でも楽しませてやっからよ』
「おう!!」
『またな』
「おう、ありがとな!!」
・・・・
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バブって楽しいな~
お風呂が最近好きになりました
わ~いわ~いわ~い